腰痛

画像で異常なしと言われた腰痛|次に何を確かめるか

編集:株式会社藤井翔悟事務所|公開 2026.09.10編集方針

丹波篠山やその近隣にお住まいの方から、こんな声をよく聞きます。「整形外科でMRIを撮ったら『特に異常はありません』と言われた。でも腰は相変わらず痛い。いったい自分の腰は何が起きているのだろう」。

「異常なし」という言葉は、ある意味で安心材料ですが、痛みが続いている方にとっては混乱の始まりにもなります。骨折でも腫瘍でも椎間板ヘルニアでもない——ならば何が原因なのか。次にどこへ相談すればいいのか。その手がかりを見つけられずにいる方は少なくありません。

この記事では、画像検査で異常が見つからない腰痛がなぜ起きるのか、その背景にある仕組みと、次に確かめるべきことを正直に整理します。医療機関での診断を代わるものではありませんが、「次のステップ」を考えるうえで参考にしてください。

腰椎まわりの組織とMRI評価のしやすさ(概念図) MRIで評価しやすい組織 骨(椎体・椎弓) 椎間板(髄核・線維輪) 神経根・脊髄 大きな靭帯(前縦靭帯など) MRIで評価しにくい組織 筋膜(浅筋膜・深筋膜) 深層筋(多裂筋・腸腰筋) 椎間関節の関節包 小靭帯・仙腸関節周囲 「異常なし」でも痛みが出うる 組織はここにある ※模式図。MRIの描出能力は撮影条件や読影者によって異なります。
図1|腰椎まわりの組織とMRI評価のしやすさ。画像に映りやすい組織(骨・椎間板・神経)と、映りにくい組織(筋膜・深層筋・椎間関節包)に分けて示した概念図。

この記事でまず伝えたいこと

長い本文を読む前に、結論を先にまとめておきます。

① 「異常なし」は「原因がない」という意味ではない
MRIが得意なのは、骨・椎間板・神経の評価です。筋膜(きんまく)・深層筋・椎間関節包・仙腸関節周囲といった組織は映りにくく、これらに問題があっても「異常なし」と報告されることがあります。

② 画像の「変化」と「痛み」は別の話
研究では、腰痛のない健康な人のMRIにも椎間板の変性や膨隆がごく普通に見られることが分かっています。画像の変化は加齢の一部であり、それ自体が痛みの直接原因とは限りません。

③ 長引く腰痛には神経系の過敏化が関わることがある
3ヶ月以上続く腰痛では、組織の問題だけでなく、痛みを感じる神経系そのものが過敏になっている「中枢感作(ちゅうすうかんさ)」が関与していることがあります。

④ 次のステップは「画像に映らない組織の評価」
動作・姿勢・触診などを通じて、筋膜や深層筋・椎間関節の状態を確かめることが、改善への手がかりになります。

「画像で異常なし」はなぜ起きるのか——症状の正体

腰痛の約85%は、画像検査だけでは原因を特定できない「非特異的腰痛(ひとくいてきようつう)」に分類されるとされています(腰痛診療ガイドライン2019)。これは「原因がない」という意味ではありません。「レントゲンやMRIに映りやすい異常(骨折・腫瘍・感染症・大きなヘルニアなど)ではない」という意味です。

研究が示す「画像の変化」と「痛み」の切り離し

2015年に American Journal of Neuroradiology に掲載された大規模な文献調査(Brinjikji W ら)では、腰に痛みのない健康な成人1,211人分のMRI・CT所見を分析しました。その結果、椎間板の変性は20代の無症状者でも37%に見られ、50代では約80%、80代では96%にのぼりました。椎間板の膨隆(バルジ)も20代で30%、80代では84%に確認されています。

さらに古典的な研究として、1994年にNew England Journal of Medicineに掲載されたJensen MCらの論文があります。腰痛のない98人のMRIを調べたところ、64%に椎間板の異常(膨隆・突出・脱出)が見つかりました。このことから著者らは、腰痛患者にMRIで椎間板所見が見つかっても、それは「偶然の一致」である可能性があると結論付けています。

つまり、「MRIに何か映っている=そこが痛みの原因」とは必ずしも言えないのと同様に、「MRIに何も映らない=原因がない」とも言えないのです。

無症状者に見られる椎間板変化の割合(Brinjikji 2015 より) 0% 25% 50% 75% 100% 20代 37% 30代 52% 40代 68% 50代 80% 60代 88% 70代 93% 80代 96% 椎間板変性の割合 (全員無症状) 出典: Brinjikji W et al., AJNR Am J Neuroradiol. 2015;36(4):811-816.
図2|無症状者(腰痛のない健康な成人)における椎間板変性の年代別割合。50代では約80%、80代では96%に椎間板変性が見られた。画像の「変化」は加齢の一部であることを示すデータ。

画像に映らない組織が原因となる3つのケース

「MRI正常・腰痛あり」の背景として、当院の経験も踏まえて考えられるのは主に次の3つです。

【1】筋膜(きんまく)の問題
筋膜は全身の筋肉・臓器を包む薄い膜状の結合組織で、MRIには映りにくい部分です。農作業の繰り返し動作、長時間の運転、中腰姿勢が積み重なると、筋膜に癒着(ゆちゃく)や持続的な緊張が生じ、動かしにくさや鈍い痛みの原因となることがあります。丹波篠山では黒豆・稲作・畑仕事など農業を営む方が多く、腰まわりの筋膜に慢性的な負荷がかかりやすい生活環境があります。

【2】深層筋の機能低下
腰椎(ようつい)を細かく安定させる多裂筋(たれつきん)や、股関節と腰椎をつなぐ腸腰筋(ちょうようきん)は、画像検査では形の評価はできても「きちんと機能しているか」は評価できません。これらの筋肉が適切なタイミングで収縮しない場合、特定の動作で腰椎に過剰な負担がかかることがあります。「腰を伸ばすときだけ痛む」「立ち上がりの最初が痛い」といった訴えに関係することがあります。

【3】椎間関節(ついかんかんせつ)の問題
腰椎の後方にある椎間関節は、隣り合う椎骨をつなぐ小さな関節です。この関節包や周囲の組織に炎症や機能異常が起きても、通常のレントゲンには映りません。「特定の方向にひねると鋭く痛む」「前屈より後屈で痛む」という訴えは、椎間関節由来であることがあります。中高年以降に多い腰痛パターンです。

【4】仙腸関節(せんちょうかんせつ)の問題
骨盤の後面にある仙骨と腸骨の間の関節で、わずかな動きしかありませんが、ここに炎症や機能異常があると腰・臀部・大腿後面にかけての痛みとして感じられることがあります。MRIで明らかな炎症がなくても、動作時の不快感の原因となる場合があります。

なぜ長引くのか——「痛む場所」と「原因の場所」の違い

腰痛が3ヶ月以上続くと「慢性腰痛」と呼ばれます。慢性腰痛には、組織の損傷や炎症が落ち着いた後も痛みが続くという特徴があります。その理由の一つに「中枢感作(ちゅうすうかんさ)」があります。

中枢感作とは、痛みの信号を処理する脊髄や脳の神経系が過敏になり、通常では痛みを感じない程度の刺激に対しても強く反応するようになった状態です。分かりやすく言えば、「痛みのボリューム」が上がってしまっている状態です。長期間にわたって痛みの信号が繰り返し送られると、神経回路がその状態に「慣れてしまい」、入力が小さくても出力が大きくなる変化が起きることが知られています(当院の経験ではなく、研究で報告されている知見です)。

また、慢性腰痛では「痛む場所」と「原因の場所」がずれていることがあります。腰の左側が痛むが、実際に緊張しているのは右側の臀部(お尻)の筋膜だったり、股関節の動きが制限されているために腰椎への代償的な負担が増えていたりします。腰だけをほぐし続けても、こうした「原因の場所」にアプローチしないと改善しにくいことがあります。

さらに、痛みへの不安・「また傷めるのでは」という恐れ(疼痛恐怖)・睡眠不足・慢性的なストレスは、いずれも痛みの感じ方を増幅させる方向に働くことが研究で示されています。「気のせい」ではなく、神経系に実際の変化が起きているのです。これは「心が弱い」という話ではなく、身体の仕組みとして理解されている現象です。

慢性腰痛における痛みの増幅メカニズム(概念図) 末梢組織 (筋膜・関節等) 脊髄後角 (痛み信号の中継) 脳(痛みの認識) (感情・記憶も影響) 中枢感作:痛みの「ボリューム」が上がった状態 小さな刺激でも強い痛みを感じるようになる 慢性腰痛では組織の問題が軽快した後も この感作が維持されることがある(概念図)
図3|慢性腰痛における痛みの増幅メカニズム概念図。末梢組織からの信号が脊髄・脳で処理される過程で、中枢感作により痛みが増幅されることがある。

やってはいけないこと——よくある逆効果な対処

「MRI異常なし」と言われた後に、よく見られる逆効果な対処を整理します。

【1】安静にしすぎる
「動くと悪化するかもしれない」という恐れから、長期間ほとんど体を動かさない方がいます。しかし腰痛のほとんどは、適度な動きを保つほうが回復を助けます。長期の安静は筋肉の萎縮(筋力低下)や、動くことへの恐れ(疼痛恐怖)を強める方向に働きます。「痛みがある範囲で動ける」のであれば、日常生活の動作を続けることが大切です。

【2】痛む場所だけを繰り返しほぐす
腰を毎日強くマッサージしても改善しない場合、「原因の場所」が腰とは別にある可能性があります。臀部の筋膜の緊張が腰への負担を増やしていたり、股関節の動きが制限されているために腰椎に代償が起きていたりすることがあります。痛む場所だけに集中した施術は、こうしたケースでは根本的な改善につながりにくいことがあります。

【3】「異常なし=何もしなくてよい」と解釈する
「画像で異常がない」ということは「安全が確認できた」という意味であり、「何も問題がない」という意味ではありません。次のステップとして、画像に映らない組織の状態を評価することが必要です。

【4】根拠のない矯正を繰り返す
「骨盤が歪んでいるから腰痛が起きる」という説明はよく聞かれますが、骨盤の歪みが腰痛の直接原因であるという医学的根拠は現時点で乏しいとされています。矯正を繰り返すことで一時的に楽になる感覚があっても、根本の原因に対処していなければ効果は持続しにくいです。

【5】痛みを「我慢」してそのままにする
「病院で異常なしと言われたから仕方ない」と諦めてしまう方も多くいます。しかし慢性化が進むほど、中枢感作が深まり改善に時間がかかる傾向があります。原因を追いかけるステップを続けることが大切です。

受診をおすすめするサイン——レッドフラッグ

「MRIで異常なし」と言われた後であっても、次のサインがある場合は改めて医療機関(整形外科・内科など)の受診を優先してください。これらは「レッドフラッグ」と呼ばれ、重篤な疾患(感染症・腫瘍・骨折・大動脈疾患など)の可能性を示すサインです。

  • 安静にしていても夜間に強く痛む(夜間痛)
  • 発熱を伴う腰痛・背部痛
  • 体重が急激に減っている(意図しない体重減少)
  • 両足のしびれ、尿・排便のコントロールが難しくなった(膀胱・直腸障害)
  • 腰・背中を拳でトントンと叩くと深部に響くような痛みがある
  • がんの既往がある、またはステロイド薬を長期服用している
  • 高齢者でわずかな衝撃・転倒の後に急激に痛みが増した
  • 安静時にも痛みが徐々に悪化している

これらのサインは当院でも初回の問診と評価で確認します。該当する場合は施術を始める前に医療機関への受診をお勧めします。MRIで異常なしと言われた後でも、これらのサインが新たに出てきたときは再受診が必要です。

「痛む場所」と「原因の場所」がずれる例(対比図) 痛みを感じる場所 腰部(背面) × × × 腰に痛みを感じる 原因が存在しうる場所 腰部・骨盤(背面) 臀部筋膜の緊張 股関節の動きの制限 (腰への代償を生む) 痛む場所だけをほぐしても改善しにくい理由 (当院の経験に基づく概念図。個人差があります)
図4|「痛む場所」と「原因の場所」がずれる例。腰に痛みを感じていても、原因が臀部の筋膜緊張や股関節の可動域制限にある場合がある。腰だけをほぐしても改善しにくいパターン。

自分でできること

「MRI異常なし」と言われた後に自分でできる取り組みは、大きく2つあります。①原因の手がかりを増やす(記録と観察)、②日常生活の中で負担を減らす(ストレッチと呼吸)です。

1. 痛みの記録をつける

いつ痛むか・どんな動作で増減するかを記録することで、「原因の場所」への手がかりを増やせます。次のパターンが参考になります。

  • 起床直後に強い → 夕方になると楽:炎症が関与している可能性。椎間関節・仙腸関節由来のことがある。
  • 座り続けると悪化 → 歩くと少し楽:臀部・梨状筋の筋膜緊張が関与していることがある。
  • 立ち続けると悪化 → 座ると少し楽:腸腰筋・大腿直筋の短縮(股関節屈筋群)が関与していることがある。
  • 特定の動作(ひねる・後ろに反らす)で鋭く痛む:椎間関節由来のことがある。

この記録は、治療院や病院を受診する際の重要な情報になります。「MRIで異常なしと言われた後で、どんな動作で痛みが増減するか」をメモしておいてください。

2. 腸腰筋のストレッチ(寝て行う)

腸腰筋は腰椎(腰の骨)と大腿骨(太ももの骨)をつなぐ深層の筋肉で、長時間の座位や車の運転で硬くなりやすい筋肉です。硬くなると骨盤が前に傾き、腰椎への圧迫が増えます。

手順:

  1. 仰向けに寝て、両膝を立てる
  2. 片方の膝を両手で胸に引き寄せ、もう片方の脚を床に向かってゆっくり伸ばす
  3. 伸ばした脚の付け根(鼠径部)に軽い伸び感を感じたら、その位置で30秒静止する
  4. 左右交互に各2〜3セット行う

注意:腰に鋭い痛みが出る場合は中止してください。伸ばした脚は床から数センチ浮いていても構いません。効果には個人差があります。

3. 臀部筋膜のリリース(テニスボールを使う)

テニスボール(または硬めのゴムボール)を1つ用意します。

  1. 椅子に座り、痛む側のお尻の下にボールを置く
  2. ゆっくりと体重を乗せながら、硬い場所(ゴリゴリした部分)を探す
  3. 硬い場所に体重をかけたまま20〜30秒静止する(押し続けず、圧迫と解放を繰り返さない)
  4. 位置を少しずつ変えながら、2〜3箇所行う

注意:強すぎる痛みがある場合は力を抜いてください。1回5〜10分程度にとどめ、刺激が強すぎると逆効果になることがあります。

4. 呼吸を整える(横隔膜を意識する)

横隔膜は腰椎を支える「体幹の天井」でもあります。浅い呼吸が続くと横隔膜の動きが減り、腹腔内圧が下がって腰椎が不安定になりやすくなります。

  1. 仰向けで膝を立てる
  2. お腹に手を置き、息を吸うときにお腹が膨らむことを確認する
  3. 4秒かけて鼻から吸い、6秒かけて口からゆっくり吐く
  4. 1日3セット(1セット5回)から始める
腸腰筋ストレッチのポイント(対比図) 腸腰筋が短縮した状態 腸腰筋 (短縮・緊張) 骨盤が前に傾く 腰椎への圧迫が増える ストレッチ時の状態 腸腰筋 (伸展中) 骨盤が中立位に近づく 腰椎への負担が分散する ※概念図。効果には個人差があります。痛みが強い場合は中止してください。
図5|腸腰筋ストレッチの効果概念図。腸腰筋が短縮・緊張すると骨盤が前傾し腰椎への圧迫が増える(左)。ストレッチで伸展させることで骨盤が中立位に近づき、腰椎への負担が分散しやすくなる(右)。

当院の考え方——画像に映らない部分をどう評価するか

藤井翔悟治療院 丹波篠山院には、「整形外科でMRI異常なしと言われた後」に来院される方が一定数います。

当院では初回に90分の時間をとり、問診→姿勢・動作の評価→触診という順番で進めます。具体的には次のことを確認します。

  • 各部位の筋膜の滑走性(癒着していないか、滑らかに動くか)
  • 深層筋の機能(適切なタイミングで収縮しているか)
  • 椎間関節・仙腸関節の動きの左右差・疼痛誘発の有無
  • 股関節・胸郭(胸まわり)の可動域(腰への代償が起きていないか)
  • 痛みが特定の動作や姿勢とどう関連しているか

これらの評価をもとに「この組織の状態が腰痛に関与していると考えられる」という仮説を立て、そこにアプローチします。すべての方に同じ効果があるとは言えませんし、当院で改善できないケースもあります。「画像で異常なし」と言われた後の一つの選択肢として参考にしてください。

技術責任者:藤井翔悟(理学療法士)。テレビ東京『ソレダメ!』関連企画出演、Doctors Film 掲載、著書『痛みが消える魔法の腰痛学』(PHP研究所)(実績の詳細は会社公式サイトをご参照ください)。

当院の腰痛へのアプローチについては腰痛でお悩みの方へ(丹波篠山院の腰痛ページ)もご覧ください。関連する症状として坐骨神経痛椎間板ヘルニアのページもご参考になります。

料金:初回2,980円 / 2回目以降10,000円 / 完全予約制。お申し込みはこちら(詳しい場所はご予約時にご案内します)。

「MRI異常なし」の後に確かめること——当院の評価ステップ STEP 1 問診 痛みの動作依存性を 詳しく聞き取る STEP 2 動作評価 姿勢・可動域・ 代償動作を確認 STEP 3 触診 筋膜・深層筋・関節の 状態を直接確認 「この組織が関与している」という仮説を立てて施術 筋膜・深層筋・椎間関節・仙腸関節のいずれかを絞り込む レッドフラッグがある場合は施術前に医療機関を優先します 夜間痛・発熱・体重減少・排尿障害 → まず整形外科・内科へ 施術の効果には個人差があります。すべての方に同じ結果をお約束するものではありません。
図6|当院の評価ステップ概念図。問診→動作評価→触診の順番で、画像に映らない組織の状態を確認し、原因の仮説を立てて施術に入る。レッドフラッグがある場合は医療機関受診を優先。

よくある質問

Q1. 「異常なし」と言われた後、別の病院でもう一度MRIを撮るべきですか?

A. 撮影条件(造影剤の有無・スライス厚・撮影部位の範囲など)によっては、再撮影で新たな所見が出ることがあります。特に、夜間痛・発熱・排尿障害など新しい症状が出てきた場合や、痛みが急激に悪化した場合は再受診と再撮影を検討してください。しかし症状が変わらずに同じ条件で短期間に再撮影しても、結果が大きく変わることは多くありません。むしろ、画像に映らない組織の評価にシフトすることを検討するタイミングかもしれません。主治医とよく相談しながら判断してください。

Q2. 「心因性」「ストレス性」と言われましたが、気のせいということですか?

A. いいえ、「気のせい」という意味ではありません。「心因性」という言葉は医師によって使い方が異なりますが、現在の疼痛研究では「痛みの感じ方は神経系の状態・感情・記憶・睡眠・ストレスに影響される」ことが明らかになっています。中枢感作(神経系の過敏化)は生理的な変化であり、「身体に問題がない」という意味ではありません。心の問題と身体の問題を分けて考えない方向が、現在の腰痛診療の主流です。

Q3. 当院への受診は保険が使えますか?

A. 当院は自費施術のみです。初回2,980円、2回目以降10,000円です。保険が使える施術と自費施術の違いについてはこちらのページで説明しています。整体は保険の対象外となりますが、初回の評価費用を低く設定することで、まず確認してから判断していただきやすい料金体系にしています。

Q4. 何回通えば改善しますか?

A. 正直にお答えすると、何回で改善するかは個人差が大きく、保証はできません。一般的に、慢性化した腰痛ほど改善に時間がかかる傾向があります。初回の評価でおおよその見通しをお伝えし、2〜3回施術しても変化が感じられない場合は、別の医療機関への受診や異なるアプローチを提案することもあります。改善の手応えがないまま通い続けることはお勧めしません。

まとめ

  • 「MRIで異常なし」は「原因がない」ではなく「画像に映りやすい異常がない」という意味
  • 筋膜・深層筋・椎間関節・仙腸関節など、画像に映りにくい組織が原因となることがある
  • 画像の「変化」(椎間板変性など)は加齢の一部であり、それ自体が痛みの原因とは限らない(Brinjikji 2015, Jensen 1994)
  • 長引く腰痛では中枢感作(神経系の過敏化)が関与することがある
  • 「痛む場所」と「原因の場所」はずれていることがある
  • レッドフラッグがある場合はまず医療機関を受診する
  • 動作・姿勢・触診による評価が、画像に映らない組織にアプローチする次のステップになる

丹波篠山や丹波市・三田市・西脇市などで「MRIで異常なしと言われたが腰痛が続いている」という方は、こちらからご相談ください。初回2,980円で評価から行います。

  1. Brinjikji W, Luetmer PH, Comstock B, et al. Systematic Literature Review of Imaging Features of Spinal Degeneration in Asymptomatic Populations. AJNR Am J Neuroradiol. 2015;36(4):811-816.
  2. Jensen MC, Brant-Zawadzki MN, Obuchowski N, et al. Magnetic Resonance Imaging of the Lumbar Spine in People without Back Pain. N Engl J Med. 1994;331(2):69-73.

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断・治療など医療行為に代わるものではありません。施術の効果には個人差があります。症状が続く・悪化する場合は医療機関にご相談ください。

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